コラム 離婚

離婚の種類② 調停離婚

離婚すると決めた時、夫婦で話し合い
お互いに離婚の合意をすれば離婚することができます。

このように夫婦の合意で離婚するのが協議離婚です。

前回の記事《離婚の種類① 協議離婚》についてはこちら

 

しかし、どの夫婦もお互いが納得するまで
話し合いができるとは限りません。

「相手が話し合いに応じてくれない」

「相手が怖くて2人で話をすることができない」

「何度話し合いをしても離婚を拒否される」

「感情的になって冷静に話し合いができない」

「離婚の条件が折り合わない」

話し合いが出来ない理由はたくさんありますよね。


このように、離婚はしたいけれど
2人だけでは解決できない時に利用するのが調停です。

調停の中にも、いろいろな種類がありますが
ここでは《夫婦関係調整調停》
その中の『離婚調停』についてお話をしていきます。

 

離婚調停ってどんなもの

離婚調停とは、夫婦当事者では話し合いがまとまらない
様々な事情で話し合いが難しい、といった場合に
第三者に間に入ってもらい話し合いをする制度です。

この第三者というのは、調停委員と呼ばれる方達です。

調停委員は、非常勤の裁判所職員であり
離婚調停の際に仲介役となって調停を進行させる役割を担っています。
原則40〜69歳の弁護士や医師、大学教授、公認会計士、建築士などの専門家のほかに
地域社会に密着した幅広い活動をしてきた人などから選ばれます。

離婚調停では担当裁判官ではなく、この調停委員がご夫婦の話を聞くことになります。

離婚調停を利用するには、家庭裁判所に申立てをおこないます。

家庭裁判所でおこなわれるので、裁判と同様に感じるかもしれませんが
判決の出る裁判とは違い、あくまで話し合いの場です。

申立て手続きには、申立書などの記入のほか、戸籍謄本などの添付書類が必要になります。
状況や管轄の裁判所によって必要書類・添付書類が異なるため、窓口で確認しましょう。

申立ては原則、相手方の住所地を管轄する家庭裁判所でおこないます。

窓口は平日の午前8時30分から午後5時ですが
こちらも裁判所によって異なることがあります。

申立てに掛かる費用は、印紙代1200円のほか切手代が必要になります。
合わせておよそ2000円程度となります。

申立てが受理されると、2週間くらいで調停期日通知書が届きます。
第1回の調停期日は、通常は申立てから1〜2か月以内に設定されます。

同じく相手方にも調停期日通知書(呼出状)などが送られます。

調停期日とは、調停が実際に行われる日にちのことです。
各裁判所により離婚調停を行う曜日が決まっていることがあります。
その中での調停室の空き具合や、担当者の予定などから決定されます。
もし、避けたい日が予めわかっているのであれば、可能な限り考慮してくれることがほとんどですので、申立ての際に伝えておくといいでしょう。


離婚調停の期間についてですが、これは話し合いの状況により変わってきます。
だいたい70%の調停が6か月以内(3〜4回)で終了しています。
長ければ1年以上、2年にまで及ぶケースもあります。

 

調停の流れ

調停が開かれるのは家庭裁判所の開廷日である
平日の10時〜17時におこなわれます。

調停当日は調停期日通知書を忘れず持参しましょう。

時間厳守です。
予め裁判所までの交通機関や所要時間
車で行く場合は裁判所の駐車場の有無や満車時の近隣のパーキングまで確認しておきましょう。

受付を済ませると「申立人」「相手方」それぞれ別の待合室へ案内されます。
弁護士用の待合室なども別で用意されています。

裁判所に託児スペースはありません。
お子様の預け先を予め確保しておきましょう。
原則、調停室には本人しか入れません。
乳児などの小さなお子様であれば同席を拒否されることは少ないかもしれませんが、重要な場です。
落ち着いてお話をするためにも、安心できる場に預けてから挑まれたほうがいいでしょう。


調停室へは夫婦一人ずつが交互に入ります。
最初が申立人(調停の申立てをした人)、次が相手方(調停を申し立てられた人)、その次に再度申立人が入ります。
ここでは相手方と直接話し合いをすることはありません。

30分程ずつ、調停委員が中立な立場で
お互いの主張を聞きながら話し合いを進めていきます。
所要時間は2〜3時間となります。
離婚問題は夫婦または親族の問題であることから
離婚調停での調停委員は男女1人ずつの2名が指定されるよう配慮がなされています。
原則として、最後まで担当する調停委員が変わることはありません。

調停は夫婦一人ずつおこないますが、建物内で顔を合わせたり、同席で調停に関する説明がある可能性も高いので、相手方と合うことに支障がある場合は、申立ての手続きの際に事情を伝えておくと、顔を合わせることのないように配慮してもらうことができます。

 

離婚調停のおわり

「調停が成立したとき」

申立人と相手方の双方が離婚に合意したとき調停は終わります。

お互いが合意すると調停調書が作成されます。
それを市区町村役場などへ提出し離婚成立です。

この調停調書は裁判による判決と同じ法的効力を持ちます。
そのため不服申立てや取り下げは出来ませんので
作成の際に、自分の認識と違っていないかしっかりと確認しましょう。

この調書の役所への届出期間は調停成立後10日以内です。
万が一期間を過ぎてしまった場合も離婚は無効になりませんが
過料が課せられる場合もありますので注意しましょう。

「離婚届を作成し提出する」という合意をすることもあります。
その場合は調停調書は作成されないことがあります。

ほかにも、お互いに「離婚をしない」という合意をして成立することもあります。

 

「不成立または取り下げおこなったとき

どれだけ話し合いを進めても合意に至らない場合や
調停に来ない、話し合いに応じないなど
調停委員が調停をするのに適当でないと判断した場合にも未解決のまま終わります。

また、申立人はいつでも申立ての取り下げをすることができます。
裁判所に「取り下げ書」を提出することで相手方の同意を得ず調停を終了できます。

 

離婚調停の不成立、その後

離婚したいのに調停は不成立となり、離婚できなかった。

それでも離婚するためにできることといえば

「裁判をする」
「再度協議をする」
「再申立てをする」

などの方法があります。

①裁判をする

離婚争いでは、いきなり離婚訴訟を提起することは認められておらず
まずは離婚調停をしなければならない調停前置主義というものがあります。

離婚調停が不成立になれば、裁判をおこすことが可能になるのです。

裁判をするには自分でもできますが、調停までとは異なります。
書面や証拠の提出が中心となり難しくなりますので、弁護士に依頼するのがよいでしょう。

調停が不成立になった後、2週間以内に離婚訴訟を提起すると
調停申立て時の手数料を訴訟提起に必要な手数料に流用することができたりします。
訴訟を決めている場合のであれば、早めに確認をし必要な書類などの準備をするといいでしょう。

②再度協議する

離婚調停をおこなうことで、これまで知らなかった相手の意見などの情報を得ることができます。
もう一度、相手の意見について考えお互いの妥協点を見つけ合うことも考えられます。

しかし、調停で充分話し合った結果、合意出来なかったので
すぐに協議しても結果は同じことになる可能性が高いです。

再度協議するには、しばらく時間をあけたほうが
お互いの気持ちが変わる可能性があるかもしれません。

③再度申立てをする

離婚調停が不成立になったとしても、何度でも申し立てることは可能です。

しかし、よほどの事情の変化(年数の経過や、どちらかに新しいパートナーができたなど)がない限りは、再度申立てをしても結論が変わることはほとんどありません。

 

離婚調停の心構え

離婚調停はあくまでも話し合いの場です。

弱い人や正しい方の味方をしてくれそうですが、そうではありません。

夫が浮気している。
暴言や罵倒が絶えない生活を送っている。

一見相手が悪く、自分が守られる立場の様に感じるかもしれません。

しかし、あなたが主張する善悪、間違いや正しさは関係ありません。

どちらかの言い分が正しいかどうかを決める場所ではないのです。

お互いの合意による解決へ進む場が調停です。

もしも、夫があなたの前では全面的に浮気を認めていたとしても
調停の場で浮気を合意、認めなければ、浮気をしたことにもならない。

だから、証拠も必要となります。

夫がこんなことをして、これだけ悪いんだから
わたしの主張は守られるはず!という考えは捨てましょう。

 

調停室では、これまでの夫婦ことや今後の希望など様々なことを
調停委員から聞かれることになります。

辛いことを聞かれたり、話さなければいけないこともあるかもしれません。

自分の思いをしっかり伝える為に大事なことは
自分の思いや話したいことを事前にしっかりとまとめておくことです。

これまでの夫婦生活、離婚したいと思うようになった経緯、子供のことなど
時系列にして、自分の思いと具体的な出来事、日時、場所など書き出してみましょう。

できる限りの準備が必要です。

これからどうしていきたいのか、どうしたいのか
自分の希望や理由もしっかりと言葉にできるようにしておく必要があります。

自分の意見・希望をうまく伝えることができなければ
自分が望んでいないような調停案を提示され
望まない形で調停が成立してしまう可能性もあります。

 

未来にむけての重要な場です

普通に暮らしていると家庭裁判所に行くことはあまりありませんよね。

「裁判所」という名前だけで緊張しますし、不安になるものです。

恐怖感を感じるときには、日常でも利用することのある
市役所や区役所などと同じだと考えてください。
怖い人はいませんし、わからないことも親切に教えてくれます。
大丈夫です。なにも怖くありませんよ。

これを読んで少しでも離婚調停についてイメージできるようになると
あなたの安心につながるのではないかと思います。

 

先ほど、あなたの伝えたいことや思いを
しっかりとまとめることが重要だとお伝えしました。

それをもとに、お互いの合意に至るように
主張をして話し合いを進めていく必要があります。

重要だけれども、難しいところですよね。

たくさんのことを抱えてきた今、あらためて
これまでの出来事をまとめ、自分の気持ちの整理をしていくことは
なかなか簡単ではないかもしれませんが
ここでしっかりと、自分自身と向き合ってください。

あなたと、あなたのお子さまの未来を応援しています。

 

 

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